法律を読む技術・学ぶ技術(吉田 利宏)ダイヤモンド社

これは私が「深い穴」に落として失った本です(TT) この事件のせいで、やる気を大量喪失して茫然自失とする日々。 今日本屋へ行ったら、偶然同じ本が置いてある。 ここで引いたら、勝負で言うと負けなのか、ここで買ったら、著者との戦いでは一敗地にまみ…

息抜き 本を失うときの悲しみ

大切な本、やっと手に入り、案に違わず、読むことができたことに深い喜びを感じるような本。 そして、仕事に大切な情報や考え方の固まりの本。 本の値段。 発行部数・・・ 色々な要素で、その本がどれだけ大切かは分る。 ある程度大切な本を不注意でとても情…

ピープス氏の秘められた日記(臼田 昭 著)岩波新書(黄版)

岩波新書。それは知ったかぶりエセ教養青年の登竜門。これを読めば読むほど、教養主義の泥沼に引き込まれる危険文書。<--偏見 …しかし、黄版は旧赤、青版に比べれば、かなり危険度が下がったように感じます。「面白い読み物」みたいなものが多く、イズムと…

論語物語(下村 湖人 著)講談社学術文庫

またまた講談社学術文庫である。 この本は昔角川文庫に入っていて、内容は読み合わせてみたが特に変わったところを見つけることはできなかった。旧字体から新字体に変わったところくらいだ。 他は、解説が付いたことか。 この本は一体、どういうジャンルなの…

雑想:金はなくとも本は買う。それが斜陽なる「教養」への愛

金はなくとも本は買う。 私は本当に金が一文もない時以外は、ついつい本を買ってしまう。買いに行って予定外の本を大概引っかける。気に入ったらもうダメなのだ。 特に危ないのは、銀行から金をおろして、ふらりと本屋に入った時などだ。大体お金を手に入れ…

官職要解(和田 英松 著 所 功 編)講談社学術文庫 

さて、また講談社学術文庫である。 この本、ひたすら官職について解説がしてあるのである。それも、律令、幕府、僧職、神職に至るまでもう満載である。 この本が一時期愛読書だった頃があり、それを知り合いの歴史学の院生に話すと「変人」とのことであった…

平安の春(角田 文衛 著)講談社学術文庫

講談社学術文庫は玉石混淆なのだが(まあそれはどんなシリーズにも言えることで意味はない)これでなくては、と言うものがままある。値段も、ライトノベル2から3冊分でこんなスバラシイ本が!と言うお得感も満点。当たりに当たれば意外と安いのだ。これは…

説教 小栗判官 (近藤ようこ 著) ちくま文庫

ちくま文庫も、また品揃えがよい。値段が高めなのもまあ許せてしまう。(財布がそれを客観的に許すかどうかはまた別だ。) マンガ文庫も充実しており、水木しげる、杉浦日向子などがスバラシイ作品を提供している。エコノミーな水木フリークはまず、ちくま文…

役人学三則(末弘 厳太郎 著  佐高 信 編)岩波現代文庫

岩波現代文庫と言うのも前記の平凡社ライブラリーと並んで、実に教養主義の虫を刺激するナイスな品揃えである。ただ、いささか岩波文庫と比べると値段は高い。やはりマニアックな品揃えからくる刷り数が少ないのだろうか。 私は好きである。 さて、本書は大…

琉球王国衰亡史(嶋 津与志 著)平凡社ライブラリー

平凡社ライブラリーはデザインもよく、大きさも手頃で、お気に入りの本がいろいろあります。値段はやや痛めですが、専門書の馬鹿みたいな値段に比べれば、まあどうと言うこともありますまい。 私の尊敬する網野善彦先生も著書を何冊かここから出されています…

雑想:本への出会いを求める場所

本を求める場所は様々ですが、この頃は郊外型の大型書店が増えてきて、そういうところで求めることが多くなりました。 続いてamazonです。 図書館というのも魅力的な選択肢です。何せタダですから。 でも、一番好きなのは古本屋巡りです。しかし、これはよい…

僕の叔父さん 網野善彦(中沢 新一 著)集英社新書

網野善彦氏がなくなられて早1年がたとうとしていますが、何となく書店でみたのですが、「中沢新一だし」と食指が動かなかったこの一冊(氏には超失礼であるが)。表紙で「ああ、網野氏って中沢氏と親戚だったのだ、知らなかった…。」という雑感を得ただけだ…

チェーホフ(浦 雅春 著)岩波新書 新赤版

何となく手に取った本。作劇論について少し書いてありそうだったので思わず買ってしまった。ちなみに、無学な私はチェーホフの作品を一作も読んでいないのである。『桜の園』とか、不謹慎ですがもう題名からしてエロゲーっぽいと言うか、ある種のエロゲーが…

地獄を二度も見た天皇 光厳院(飯倉晴武 著)吉川弘文館

まず、過激なタイトルだなあ、との感。 その上、帯には「歴代の天皇から外された天皇」などと書かれている念の入りよう。「負け犬」ブームにあやかって、負け気味、日陰組に明かりをあてる企画がはやっているのか、と思いきや、2002年の年末には出ている本で…

ロシアの革命(松田道雄 著)河出書房新社

学生時代の畏友が教えてくれた本である。 インターネット古書店で購入(amazonを経由)。 ロシア革命史なのだが、デカブリストからスターリン独裁までが射程である。教養人の著であることが本の端々から伝わる。そして、文学的である。 「奴隷が鞭打たれるこ…

はじめまして

「綾金庫裏耶」(あやがねくりや)、申します。 ここに何を書いて行くかは成り行きで決めようと思います。 書評を中心にしようかと思います。