ロシアの革命(松田道雄 著)河出書房新社

 学生時代の畏友が教えてくれた本である。
 インターネット古書店で購入(amazonを経由)。

 ロシア革命史なのだが、デカブリストからスターリン独裁までが射程である。教養人の著であることが本の端々から伝わる。そして、文学的である。
 「奴隷が鞭打たれることに胸をいため、女が売られることを恥じる精神の貴族、それが革命家だ。」
 この、『リタイアードドクター』の表現は鋭角だ。様々な潮流と思想の『革命家』になにが通じているのか、後書きによれば自身もかつて非合法革命家であったことが語られる。

 河出書房新社の世界の歴史シリーズは美味しい本が多そうなので、ヒマをみて読んで行きたいつもりである。だって、『1 人類の誕生』の著者が『今西錦司・他』なんですよ。


世界の歴史〈22〉ロシアの革命 (河出文庫)

世界の歴史〈22〉ロシアの革命 (河出文庫)