2008-01-01から1年間の記事一覧

自分のなかに歴史を読む

お久しぶりです。 書評を書けない日々が続きました。読書が断片的になっていたのです。勿論、断片的な読書が悪いわけではありません。それは生きてゆくうえで、必要な様式です。 感想が持ちにくい読書もまた然りです。それもまた人生に欠くべからざる、ある…

読書はしていますが・・・。(雑感)

仕事の読書も多いし、趣味でも読むのですが、入れこんでしっかりと感想を書ける本に当たれていません。 コミックも面白い、と感じるところまでは行くのですが、感想を書こうとすると萎える・・・。 そんなこんなで暑い夏が過ぎました。 ウィトゲンシュタインへ…

FLIP-FLAP

退院後行政書士開業その他にかまけていたら放置していました。すみません。 ふらっと買ったコミックを紹介します。 講談社・アフタヌーンKC。 作者 とよ田みのる この作品はピンボールものです。好き嫌いがはっきり分かれる内容だと思います。私はどちらかと…

荘子 内篇

入院中です。もっと本が読めるかと思いきや、ネットで時間がつぶれており、これは結局、頭の衰え、疲れなのだな、と思いました。思考や思弁よりも、情報を軽く流したい気持ちが自分の中にあるのでしょう。 とまれ、そんな入院生活の中、ぽつぽつと寝る前に読…

(随想)何故私は読書日記を付けているのだろう?

お久しぶりに随想を書きます。 読書日記を何故私は付けはじめたのだろう? 付けはじめたときは、あまりその理由が自分では分かっていなかった。何となくが事実である。 だが、事実の裏には常に事実があり、不意に駒田信二氏の「論語 聖人の虚像と実像」(岩…

びんぼう自慢

古今亭志ん生師匠の落語を聞いて、読みたくなって買いました。 ちくま文庫。 筑摩書房って、何げに落語関係に力入れてますね。古書の検索とかでよく名前が出てきます。 落語は私は素人です。笑点をみて笑ったり、その程度です。寄席に行って、高座を直接みた…

貨幣の思想史 (補論)

先日の「貨幣の思想史」への論が、やや私的思いに重く、言うべき事をいくつか落とした感じがしましたので、後書き部分についてのみ、補います。 結論的に言えば、著者は、貨幣の思想史について、貨幣がどのような存在に置き換わってゆくかの評価を故意に落と…

貨幣の思想史

あけましておめでとうございます。 今年もよろしくお願いします。 ここは廃屋ではありませんので(爆 いろいろ読んでいたのですが、自分の中で熟するモノがないというか、おもしろく、追い求めたくなる読後感のある哲学書のたぐい(スピノザ・ヴィトゲンシュ…