2005-10-01から1ヶ月間の記事一覧

随想:おごらぬものも久しからず

本を読んでいて「オヤジが某に『おごれるものも久しからず』と平家物語を教えたら息子が『おごらぬものも久しからず』と答えてぶん殴られた」なる記述があって大受けしたら、大受けした拍子に書名を忘れてしまった。 あんまり感銘(?)を受けると却って忘れ…

籤引き将軍足利義教

今谷明氏の本です。 氏の本といえば、「室町の王権」を大学時代読み、かなりの衝撃をうけました。 何しろ、足利義満が「簒奪」を企てていた、と言う衝撃的な内容だったからです。氏の主張の根幹である、歴史はまずは政治史、と言う部分には割り切れなさを感…

売春論 

風嬢に印税はやりたくない。そう思いつつ古本で手に取る。 酒井あゆみ、売春論、河出書房新社。 彼女の本は、「もともとそうだったひと」を「そうだった本人」が取材してかいてゆくというスタイル。 同工異曲のインタヴュー集がある。 注目点:酒井は文章が…