2005-02-01から1ヶ月間の記事一覧

ピープス氏の秘められた日記(臼田 昭 著)岩波新書(黄版)

岩波新書。それは知ったかぶりエセ教養青年の登竜門。これを読めば読むほど、教養主義の泥沼に引き込まれる危険文書。<--偏見 …しかし、黄版は旧赤、青版に比べれば、かなり危険度が下がったように感じます。「面白い読み物」みたいなものが多く、イズムと…

論語物語(下村 湖人 著)講談社学術文庫

またまた講談社学術文庫である。 この本は昔角川文庫に入っていて、内容は読み合わせてみたが特に変わったところを見つけることはできなかった。旧字体から新字体に変わったところくらいだ。 他は、解説が付いたことか。 この本は一体、どういうジャンルなの…

雑想:金はなくとも本は買う。それが斜陽なる「教養」への愛

金はなくとも本は買う。 私は本当に金が一文もない時以外は、ついつい本を買ってしまう。買いに行って予定外の本を大概引っかける。気に入ったらもうダメなのだ。 特に危ないのは、銀行から金をおろして、ふらりと本屋に入った時などだ。大体お金を手に入れ…

官職要解(和田 英松 著 所 功 編)講談社学術文庫 

さて、また講談社学術文庫である。 この本、ひたすら官職について解説がしてあるのである。それも、律令、幕府、僧職、神職に至るまでもう満載である。 この本が一時期愛読書だった頃があり、それを知り合いの歴史学の院生に話すと「変人」とのことであった…

平安の春(角田 文衛 著)講談社学術文庫

講談社学術文庫は玉石混淆なのだが(まあそれはどんなシリーズにも言えることで意味はない)これでなくては、と言うものがままある。値段も、ライトノベル2から3冊分でこんなスバラシイ本が!と言うお得感も満点。当たりに当たれば意外と安いのだ。これは…

説教 小栗判官 (近藤ようこ 著) ちくま文庫

ちくま文庫も、また品揃えがよい。値段が高めなのもまあ許せてしまう。(財布がそれを客観的に許すかどうかはまた別だ。) マンガ文庫も充実しており、水木しげる、杉浦日向子などがスバラシイ作品を提供している。エコノミーな水木フリークはまず、ちくま文…

役人学三則(末弘 厳太郎 著  佐高 信 編)岩波現代文庫

岩波現代文庫と言うのも前記の平凡社ライブラリーと並んで、実に教養主義の虫を刺激するナイスな品揃えである。ただ、いささか岩波文庫と比べると値段は高い。やはりマニアックな品揃えからくる刷り数が少ないのだろうか。 私は好きである。 さて、本書は大…

琉球王国衰亡史(嶋 津与志 著)平凡社ライブラリー

平凡社ライブラリーはデザインもよく、大きさも手頃で、お気に入りの本がいろいろあります。値段はやや痛めですが、専門書の馬鹿みたいな値段に比べれば、まあどうと言うこともありますまい。 私の尊敬する網野善彦先生も著書を何冊かここから出されています…

雑想:本への出会いを求める場所

本を求める場所は様々ですが、この頃は郊外型の大型書店が増えてきて、そういうところで求めることが多くなりました。 続いてamazonです。 図書館というのも魅力的な選択肢です。何せタダですから。 でも、一番好きなのは古本屋巡りです。しかし、これはよい…