法律を読む技術・学ぶ技術(吉田 利宏)ダイヤモンド社

 これは私が「深い穴」に落として失った本です(TT)
 この事件のせいで、やる気を大量喪失して茫然自失とする日々。

 今日本屋へ行ったら、偶然同じ本が置いてある。
 ここで引いたら、勝負で言うと負けなのか、ここで買ったら、著者との戦いでは一敗地にまみれるのか今ひとつ分らない部分もあるが、後ろに下がったら負け的感覚で買ってしまった。
 
 場所は新しくできた大型チェーン店。そばにスーパーや大手ドラッグストアーが存在。法律書は期待はずれだったが、メチエとか新書はよくそろっていた。

 ・・・さて、この本ですが。
 まず誰向けか。行政書士の受験を希望している人で、教養試験に苦手意識はさほど持っていないのに、法律にあからさまな苦手意識を持っている人にはいいと思います。
 つまり、「法律のいろは」が、法学部とかではある意味初歩的すぎて教えてくれない細かい作法から教えてもらえるわけです。
 それでいて、ぴりっとしまった法律理解にたどり着くための「技術」を考えさせ、渡してくれます。
 法律用語の読み方や解釈、条件と期限のちがいなどのベタなところから、図解して対抗関係などを理解する方法を提案してくれたりします。提案に添って、自分のやり方を開発して欲しいというのが著者の意図でした。
 
 私は行政書士はもう受かったのでこの本は頭がすっかり法律を拒む状態になったときのリハビリ本につかっているのですが、法律の勉強を進めてゆく上での有用情報を供給してくれています。(総務省の「法令データー提供システム」など
有用アイテムの紹介もある。左のウインドウにあります。)
 受験向けと言うことで、簡易概念法学という感じもややしますが、思考力を高めようという視点は存在していて、概念法学的にやっつけることを覚える本ではありません。

 私はこの本で少しだけですけど頭がほぐれました。
 役に立ったとは言えるでしょう。

 暗く深い穴から帰ってきて貰うだけの意味があったかどうかについては、1600円と言う価格と、どれだけこの本を用いて、それが現実の知識取得や受験に役立つかによって図られるのであろう。意地でも私は一読しかえそうと思っています。

<でーた>

元法制局キャリアが教える 法律を読む技術・学ぶ技術

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