2005-01-01から1年間の記事一覧

琉球王国衰亡史(嶋 津与志 著)平凡社ライブラリー

平凡社ライブラリーはデザインもよく、大きさも手頃で、お気に入りの本がいろいろあります。値段はやや痛めですが、専門書の馬鹿みたいな値段に比べれば、まあどうと言うこともありますまい。 私の尊敬する網野善彦先生も著書を何冊かここから出されています…

雑想:本への出会いを求める場所

本を求める場所は様々ですが、この頃は郊外型の大型書店が増えてきて、そういうところで求めることが多くなりました。 続いてamazonです。 図書館というのも魅力的な選択肢です。何せタダですから。 でも、一番好きなのは古本屋巡りです。しかし、これはよい…

僕の叔父さん 網野善彦(中沢 新一 著)集英社新書

網野善彦氏がなくなられて早1年がたとうとしていますが、何となく書店でみたのですが、「中沢新一だし」と食指が動かなかったこの一冊(氏には超失礼であるが)。表紙で「ああ、網野氏って中沢氏と親戚だったのだ、知らなかった…。」という雑感を得ただけだ…

チェーホフ(浦 雅春 著)岩波新書 新赤版

何となく手に取った本。作劇論について少し書いてありそうだったので思わず買ってしまった。ちなみに、無学な私はチェーホフの作品を一作も読んでいないのである。『桜の園』とか、不謹慎ですがもう題名からしてエロゲーっぽいと言うか、ある種のエロゲーが…

地獄を二度も見た天皇 光厳院(飯倉晴武 著)吉川弘文館

まず、過激なタイトルだなあ、との感。 その上、帯には「歴代の天皇から外された天皇」などと書かれている念の入りよう。「負け犬」ブームにあやかって、負け気味、日陰組に明かりをあてる企画がはやっているのか、と思いきや、2002年の年末には出ている本で…

ロシアの革命(松田道雄 著)河出書房新社

学生時代の畏友が教えてくれた本である。 インターネット古書店で購入(amazonを経由)。 ロシア革命史なのだが、デカブリストからスターリン独裁までが射程である。教養人の著であることが本の端々から伝わる。そして、文学的である。 「奴隷が鞭打たれるこ…

はじめまして

「綾金庫裏耶」(あやがねくりや)、申します。 ここに何を書いて行くかは成り行きで決めようと思います。 書評を中心にしようかと思います。